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1970年代のロストオブジェクト―穴・脳・絵画
5月3日(日) 午後5時〜〜午後7時
会場:ART TRACE GALLERY(東京・両国)access
パネリスト:高石晃、松井勝正

モダニズムからポストモダニズムへ、福祉国家から新自由主義(市場原理)へ、「もの」から「情報」へ。1970年代は、さまざまな分野で戦後社会の枠組みが限界を迎え、新しい枠組みに刷新された転換期だ。言いかえれば、70年代には、私たちが批判的に乗り越えた過去の枠組みと同時に、現代の枠組みの原型がある。しかし私たちは70年代の諸状況を本当に理解し、乗り越えたのだろうか?今、理解されないまま70年代に取り残された可能性を掘り起こす作業は、現代の閉塞状況に穴を穿つ作業ともなるだろう。
たとえば、アースワークやもの派といった70年代の物質主義的なリアリズムは、「物質」や「現実」が観念的な構築物にすぎないことを強調するポストモダン的な論理によって乗り越えられたのだろうか。むしろそうした「物質の観念性」の論理は、70年代の「観念の物質性」の論理を覆い隠してしまったのではないだろうか。そこには、精神的な観念の運動さえも物質に還元しようとする徹底的なリアリズムがあった。
藤井博、ロバート・スミッソン 、榎倉康二、ロバート・モリス、中平卓馬、村上春樹などをめぐって、現代を批評する契機としての70年代の文化を考察してみたい。
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